「変えても変えても、肌が安定しない」――そんな経験、ありませんか?
スキンケアを高いものに変えてもダメ。美容皮膚科に通っても繰り返す。季節や体調で必ずぶり返す。「もう全部試した気がする」と感じている方も多いのではないでしょうか。
今日は、外側からのケアでは届かない「肌の悩みの本当の原因」について、腸活仲間のみさきと一緒に整理していきます。
今日お話しする2人
「もう全部試したのに」と感じていませんか

肌そのものにも「常在菌」がいる
その前に、まず肌の話から。私たちの肌の表面には、皮膚常在菌と呼ばれる菌たちがバランスを保ちながら住んでいます。
肌は弱酸性(pH5.0前後)に保たれていて、これがバリア機能の一部になっています。洗いすぎや過剰なスキンケアは、この自然なバランスを崩してしまうことがある、と言われています。
腸と肌をつなぐ「腸皮膚相関」とは

腸と肌は、腸皮膚相関(Gut-Skin Axis)と呼ばれるルートでつながっていることが分かってきています。
腸内環境のバランスが崩れる(専門的にはディスバイオシスと呼ばれる状態)と、腸のバリア機能が低下し、有害物質や炎症性の物質が血流に乗って全身を巡ると考えられています。
その行き着いた先のひとつが、皮膚。慢性的な炎症が肌に現れる可能性がある、と研究で示唆されています。
炎症を抑える「短鎖脂肪酸」という鍵
もうひとつ大事なキーワードが、短鎖脂肪酸。健康な腸内細菌が作ってくれる物質で、全身の炎症を抑える働きを持つと考えられています。
腸内環境が乱れると、この短鎖脂肪酸が減ってしまう可能性があります。結果として、肌の炎症を抑えきれない状態になることもある、と示唆されているんです。
大人ニキビと食事の関係

研究では、脂肪分や糖分の多い食事は皮脂の分泌を増加させ、ニキビの原因菌が増殖しやすい環境を作ってしまうことが報告されています。
つまり、肌の不調は「腸の状態」と「食事の質」がダブルで影響している可能性がある、ということです。
今日からできる、3つの内側ケア
①糖質と脂質を「少し」控える
甘いものや高脂肪食を少しだけ減らすところから。完全にやめる必要はありません。
代わりに、野菜・果物・豆類を中心とした食事(地中海食的なバランス)を意識すると、腸を整えて肌の炎症を減らすサポートになる、と研究で示されています。
②発酵食品と食物繊維を取り入れる
ヨーグルト、納豆、味噌、キムチなどの発酵食品を、日替わりで少しずつ。野菜、海藻、きのこ、豆類で食物繊維を意識する。
これらは短鎖脂肪酸を作る善玉菌を育てる直接的なアプローチ。腸活の基本中の基本です。
③ストレスケアと水分補給
脳・腸・肌は一本でつながっていると考えられています。ストレスは腸内環境を乱し、肌バリアも下げる可能性があります。
スキンケアでの過剰な保湿よりも、内側からの水分補給が基本。深呼吸・睡眠・ぬるめの入浴など、自分が落ち着く時間も大事にしてください。
ただし、ここからが一番大事

日本人の腸は大きく「5タイプ」に分かれる
京都府立医科大学の研究では、日本人の腸内細菌は大きく「5つのタイプ」に分けられると報告されています。タイプごとに、合いやすい食事や習慣も違うと考えられています。
Takagi T, et al. Typing of the Gut Microbiota Community in Japanese Subjects. Microorganisms. 2022;10:664.
スキンケアを変える前に、自分の腸を知る

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まとめ
肌の悩みは「外側のケア」だけでは届かない部分があります。腸と肌は腸皮膚相関というルートで深くつながっており、腸内環境の乱れが肌の炎症に影響を与えている可能性があります。
ただ、腸内環境は人それぞれ違うため、「全員に効くスキンケア」「全員に効く食事」はありません。だからこそ、健康法を闇雲に増やすより、まず自分の状態を知ることが、肌への一番の近道になります。
今日できる小さな一歩として、糖質と脂質を少し控える・発酵食品と食物繊維を意識する・ストレスケアと水分補給。そして、自分の腸のタイプを知ること。この4つから始めてみてください。